住宅に木が使われていることは知っていても、
「無垢材って何がいいの?」
と聞かれると迷う方も多いのではないでしょうか。
最近の住宅では、集成材や樹脂製品、プリント合板など品質が安定した工業製品が多く使われています。
もちろん、それらには優れた点もたくさんあります。
それでも私は、家づくりの中で無垢材を取り入れる価値は大きいと考えています。
今回は無垢材の魅力についてお話したいと思います。
そもそも無垢材とは?
無垢材とは、一本の木から切り出した木材のことです。
複数の木材を接着して作る集成材とは異なり、木そのものの質感や表情を持っています。
住宅では、
・床材
・天井材
・カウンター
・手すり
・家具
・建具
など、さまざまな場所で使われています。
実は構造材だけでなく、住まいのいたるところで活躍できる材料です。

触れた瞬間に違いがわかる
無垢材の魅力として最もわかりやすいのが手触りです。
例えば無垢の床。
冬の朝に裸足で歩いても、どこか柔らかく感じます。
もちろん木材も冷たくなりますが、タイルや金属のような冷たさとは少し違います。
また、
・木目
・色合い
・香り
なども一つひとつ異なります。
同じ樹種であっても全く同じものはありません。
工業製品にはない自然素材ならではの魅力だと思います。
100年以上残る木造住宅は存在する
無垢材の話になると、
「集成材とどちらが良いのですか?」
という質問をいただくことがあります。
正直なところ、どちらにも長所があります。
現在の集成材は非常に高品質で、住宅の構造材として広く採用されています。
一方で、無垢材の木造建築には100年以上使われ続けている事例が数多くあります。
もちろん単純な比較はできません。
建物は設計や施工、維持管理によって寿命が変わります。
それでも、
長い年月を経た木造建築が現存している
という事実は、木という材料の可能性を感じさせてくれます。
無垢材にも注意点はある
良いことばかりではありません。
木は自然素材です。
そのため、
・反り
・割れ
・収縮
などが起こることがあります。
また、幅の広いカウンターや大きな梁などは、無垢材だけで対応すると高額になる場合もあります。
そのため、
「全部無垢材にする」
よりも、
「触れる場所に無垢材を使う」
という考え方の方が現実的なこともあります。

私が無垢材をおすすめしたい場所
家の中で特におすすめしたいのは、
毎日手や足が触れる場所です。
例えば、
・床
・階段の手すり
・ダイニングカウンター
などです。
毎日使う場所だからこそ、本物の木の質感を感じやすくなります。
写真では伝わらない部分ですが、実際に触れてみると違いを感じる方は少なくありません。

数値では表せない価値もある
住宅業界では、
断熱性能
耐震性能
省エネ性能
など、数値で比較できるものが増えています。
もちろんそれはとても大切です。
ただ、それだけでは測れない心地よさもあります。
・木の香り
・手触り
・経年変化
住み続けるほどに愛着が増していく素材感。
無垢材には、そんな魅力があるように感じています。
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