vol.27 吹抜けって寒い?後悔する?|八戸で吹抜け住宅を設計して感じること

吹き抜けのあるリビング

家づくりの打合せで、

「吹抜けは寒そうなので無しで」
「掃除が大変そう」

という声はよく聞きます。

逆に、

「絶対吹抜けがほしいです」

という要望は、
実はそこまで多くありません。

弊社でも、
吹抜けは最初から要望されるというより、

👉 プランを考える中でこちらから提案する

ケースがほとんどです。

ただ実際には、
吹抜けを取り入れた住宅で、

「やってよかった」

と言われることもかなり多いです。

今回は、
八戸で住宅設計をしていて感じる、
吹抜けのメリットと現実的な部分について書いてみます。


吹抜けは“ただ天井を高くする”だけではない

吹抜けというと、

「1階の天井を無くして広く見せるもの」

というイメージが強いかもしれません。

もちろん開放感は大きな魅力です。

ただ、
実際に設計していて感じるのは、

👉 “縦方向の回遊”を作れる

こと。

例えば、

  • 1階と2階の空気の流れ
  • 家族の気配
  • 光の流れ
  • 視線の抜け

など。

平面的な間取りだけでは作れない、
立体的なつながりを作れるのが吹抜けの魅力です。


吹き抜けのある土間空間

「つかず離れず」がちょうどいい

完全に閉じた個室だけだと、
家族の気配が感じにくくなります。

逆に、
常に同じ空間にいると、
少し疲れることもあります。

吹抜けがあると、

2階にいても、
なんとなく1階の気配を感じる。

でも、
適度な距離感はある。

この

👉 “つかず離れず”

の関係性が、
意外と心地よかったりします。


吹抜け=寒い、は昔のイメージも大きい

吹抜けを嫌う理由で一番多いのは、

👉 「寒そう」

です。

これは確かに間違いではありません。

空間が大きくなるので、
暖める空気量は増えます。

小さく区切られた部屋よりは、
暖まりにくくなる部分はあります。

ただ、

今の住宅は、
昔と断熱性能がかなり違います。

昔の「吹抜けが寒かった家」のイメージが、
そのまま残っているケースも多いと感じます。


上下温度差はある。でも悪いことだけではない

吹抜けでは、

暖かい空気が上に上がるので、

  • 1階は少し涼しく
  • 2階は暖まりやすい

という特徴があります。

逆に夏は、

涼しい空気は下に溜まり、
暖かい空気は上へ逃げます。

そこで、

👉 高窓から熱気を逃がす

ようにすると、
空気が流れやすくなります。

もちろん、
最近の猛暑では限界もありますが、

風の流れを設計することで、
体感はかなり変わります。


光の入り方が本当にきれい

吹抜けで個人的に好きなのは、
光の入り方です。

高い位置の窓から入る光は、

直接的というより、

👉 やわらかく落ちてくる

感じになります。

壁や天井に反射しながら、
室内全体に広がる光は、
かなり心地いいです。

特に、

  • 漆喰
  • 木
  • やわらかい素材

との相性はとてもいいと思います。

吹き抜けのあるリビングダイニング

他を低くすると、吹抜けがさらに効く

吹抜けは、

ただ大空間を作ればいい、
というわけでもありません。

例えば、

  • ダイニング
  • 通路
  • キッチン

などの天井を少し抑えると、

吹抜け空間がより印象的になります。

高低差があることで、

👉 “広がり”

を強く感じやすくなります。


掃除問題は、設計でかなり変わる

吹抜けで現実的に問題になるのは、

  • シーリングファン
  • 高窓
  • 照明

などの掃除。

これは確かにあります。

なので設計時には、

  • キャットウォーク
  • 2階ホール
  • 手の届く窓配置
  • バルコニーから掃除可能

など、

👉 “掃除できる設計”

を考えることが大事です。


吹き抜けのあるリビング

高窓はコストも考える必要がある

吹抜けの高窓は魅力ですが、

  • 電動開閉
  • オペレーター
  • ロールスクリーン

など、
費用が上がりやすい部分でもあります。

特に南側は、
夏の日射対策も重要。

だからこそ、

👉 「見た目」だけでなく、
👉 「使い方」まで考える

ことが大事だと思います。


まとめ

吹抜けは、

向いている家、
向いていない家があります。

ただ、

「寒そうだから無し」

だけで切り捨ててしまうのは、
少しもったいないとも感じます。

断熱性能、
窓計画、
空気の流れ、
掃除方法。

現実的な部分を整理しながら設計すると、

吹抜けは、

👉 “ただ広い”ではない、
豊かな空間

になることがあります。


▶ 関連記事

お問い合わせ

檜屋木材店・ 1952HINOKIYA一級建築士事務所へのお問い合わせはこちらから。

目次