「この見積り、もう少し安くなりませんか?」
家づくりでは、ほとんどの方が一度はそう思います。
ただ実際には、
👉 1項目だけで100万円下げる
というのは、かなり難しいです。
特に住宅の規模が小さくなるほど、
1つの変更で減額できる金額は小さくなります。
ですが、
👉 小さな減額を積み重ねれば、100万円の調整は十分可能
です。
大切なのは、
「どこを削るか」ではなく
どう納得して調整するかです。
「一式」の見積りでは減額しにくい
まず重要なのが、見積りの中身です。
例えば、
- 木工事 一式
- 内装工事 一式
- 設備工事 一式
このように「一式」が多い見積りでは、
何を減らせるのかが見えません。
結果として、
👉 「少し頑張ります」
という施工者側の厚意に頼るしかなくなり、
大きな調整は難しくなります。
詳細な図面と見積りがあると減額しやすい
設計事務所が入る場合、
- 詳細な設計図面
- 項目ごとに整理された見積り
が作られるため、
👉 双方が納得した形で減額調整がしやすくなります。
「何を残して、何を変えるか」が明確になるためです。
事例① 窓を変えただけで3万円減額
例えば、
廊下の突き当たりに
“景色を見せるため”の大きな開き窓を計画していたケース。
よく考えると、
「開けたい」のではなく
👉 「視線が抜ければいい」
という目的でした。
そこで、
• 大きな開き窓
↓
• FIX(はめ殺し)の小窓
に変更しただけで、
👉 約3万円の減額
ができました。
性能や使い勝手を落とさず、
目的を整理することで減額できた例です。
事例② 平屋にこだわりすぎず50万円減額
平屋を希望されていたお客様で、
プランを詰めるうちに建物がどんどん大きくなり、予算も膨らんでいました。
そこで、
• 平屋の印象は残しつつ
• 子ども部屋だけを2階へ
という提案をしました。
すると、
• 基礎面積
• 屋根面積
が減り、
👉 約50万円の減額
につながりました。
屋根と基礎はお金がかかる部分なので、
ここを小さくできる効果は大きいです。

家具・設備は“既製品”の活用で変わる
造作家具や設備も、減額しやすいポイントです。
例えば、
• フルオーダー家具 → 一部分だけIKEAや無印良品などを活用し、寸法が合わないところだけ家具屋さんに製作してもらう
• システムバスの収納や鏡 → 基本仕様から外して、必要なものだけ後から自分で持ち込む
• キッチン背面のカップボード → システムキッチンとセットにせず、収納量を見直して必要な分だけ後から用意する
といった方法です。
特に、
「最初から全部つける前提」
になっている部分は、見直す余地が大きいです。
例えば、
システムバスの鏡や棚は
「掃除が面倒だから不要だった」
というケースもよくあります。
また、
キッチン背面収納も
「標準でついていたけれど、実際はそこまで収納量がいらなかった」
ということもあります。
こうした部分を整理することで、
数万円〜数十万円の調整が可能です。
もちろん、
👉 どこをこだわって、どこを既製品や後付けにするか
の判断が重要です。
全部を安くするのではなく、
優先順位を整理することが大切です。

「施主支給」は本当に得なのか?
減額方法としてよく出るのが
👉 施主支給
です。
照明や水栓、設備機器、家具などを
自分で購入して支給する方法です。
たしかに額面だけを見ると安く見えます。
ですが、実際には
•工事の流れを止めずに発注する
•品番を間違えない
•納期を管理する
•破損や初期不良の対応をする
これをすべて自分で行う必要があります。
例えば、たった1文字違うだけで全く違う商品が届くこともあります。
しかも、
•間違って発注した
•運送中に破損した
•商品に初期不良があった
こういった場合、
責任の所在が曖昧になりやすく、トラブルにつながることも少なくありません。
結果として、
👉 数万円を削ったつもりが、大きなストレスになることもあります。
基本的には、あまりおすすめしません。
減額しすぎると家づくりはうまくいかない
ここも大事なポイントです。
施工者も、
👉 いい建物をつくりたい
という気持ちは当然あります。
ただ同時に、
👉 会社として利益を出す必要もある
のも現実です。
必要な経費まで無理に削ろうとすると、
•現場との関係が悪くなる
•品質にしわ寄せがいく
•結果として満足度が下がる
こともあります。
減額は、
👉 相手を値切ることではなく
👉 納得できる形に整えること
が大切です。
見えない経費をどう見るか
見積りには、
•管理費
•諸経費
•現場経費
など、目に見えにくい金額も多く含まれています。
これが
•本当に必要な経費なのか
•念のため多めに見ているだけなのか
を見極める必要がありますが、それは簡単ではありません。
そういったチェックを自分ではできないと考える場合は
👉 施工と設計を分けて、設計者が内容を精査する
という方法もあります。
詳しくは、 「設計と施工が分かれると何が変わる?」 をご参照ください。
まとめ
100万円の減額は、
👉 一発で削るものではなく
👉 小さな判断を積み重ねるもの
です。
• 詳細な見積りにする
• 本当に必要なものを整理する
• 設計で弱点をカバーする
• 無理な減額をしない
この積み重ねが、
納得できるコスト調整につながります。
ご相談について
「この見積り、減額できる?」
「削ってはいけない部分はどこ?」
家を建てたいと思った時には、必ずぶつかる壁です。
見積りは、
ただ安くするためではなく、
👉 納得して家を建てるため
に見るものです。
▶ 青森ヒバの家についてのご相談はこちら 1952HINOKIYA一級建築士事務所
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