家づくりの打合せで、
「吹抜けは寒そうなので無しで」
「掃除が大変そう」
という声はよく聞きます。
逆に、
「絶対吹抜けがほしいです」
という要望は、
実はそこまで多くありません。
弊社でも、
吹抜けは最初から要望されるというより、
👉 プランを考える中でこちらから提案する
ケースがほとんどです。
ただ実際には、
吹抜けを取り入れた住宅で、
「やってよかった」
と言われることもかなり多いです。
今回は、
八戸で住宅設計をしていて感じる、
吹抜けのメリットと現実的な部分について書いてみます。
吹抜けは“ただ天井を高くする”だけではない
吹抜けというと、
「1階の天井を無くして広く見せるもの」
というイメージが強いかもしれません。
もちろん開放感は大きな魅力です。
ただ、
実際に設計していて感じるのは、
👉 “縦方向の回遊”を作れる
こと。
例えば、
- 1階と2階の空気の流れ
- 家族の気配
- 光の流れ
- 視線の抜け
など。
平面的な間取りだけでは作れない、
立体的なつながりを作れるのが吹抜けの魅力です。

「つかず離れず」がちょうどいい
完全に閉じた個室だけだと、
家族の気配が感じにくくなります。
逆に、
常に同じ空間にいると、
少し疲れることもあります。
吹抜けがあると、
2階にいても、
なんとなく1階の気配を感じる。
でも、
適度な距離感はある。
この
👉 “つかず離れず”
の関係性が、
意外と心地よかったりします。
吹抜け=寒い、は昔のイメージも大きい
吹抜けを嫌う理由で一番多いのは、
👉 「寒そう」
です。
これは確かに間違いではありません。
空間が大きくなるので、
暖める空気量は増えます。
小さく区切られた部屋よりは、
暖まりにくくなる部分はあります。
ただ、
今の住宅は、
昔と断熱性能がかなり違います。
昔の「吹抜けが寒かった家」のイメージが、
そのまま残っているケースも多いと感じます。
上下温度差はある。でも悪いことだけではない
吹抜けでは、
暖かい空気が上に上がるので、
- 1階は少し涼しく
- 2階は暖まりやすい
という特徴があります。
逆に夏は、
涼しい空気は下に溜まり、
暖かい空気は上へ逃げます。
そこで、
👉 高窓から熱気を逃がす
ようにすると、
空気が流れやすくなります。
もちろん、
最近の猛暑では限界もありますが、
風の流れを設計することで、
体感はかなり変わります。
光の入り方が本当にきれい
吹抜けで個人的に好きなのは、
光の入り方です。
高い位置の窓から入る光は、
直接的というより、
👉 やわらかく落ちてくる
感じになります。
壁や天井に反射しながら、
室内全体に広がる光は、
かなり心地いいです。
特に、
- 漆喰
- 木
- やわらかい素材
との相性はとてもいいと思います。

他を低くすると、吹抜けがさらに効く
吹抜けは、
ただ大空間を作ればいい、
というわけでもありません。
例えば、
- ダイニング
- 通路
- キッチン
などの天井を少し抑えると、
吹抜け空間がより印象的になります。
高低差があることで、
👉 “広がり”
を強く感じやすくなります。
掃除問題は、設計でかなり変わる
吹抜けで現実的に問題になるのは、
- シーリングファン
- 高窓
- 照明
などの掃除。
これは確かにあります。
なので設計時には、
- キャットウォーク
- 2階ホール
- 手の届く窓配置
- バルコニーから掃除可能
など、
👉 “掃除できる設計”
を考えることが大事です。

高窓はコストも考える必要がある
吹抜けの高窓は魅力ですが、
- 電動開閉
- オペレーター
- ロールスクリーン
など、
費用が上がりやすい部分でもあります。
特に南側は、
夏の日射対策も重要。
だからこそ、
👉 「見た目」だけでなく、
👉 「使い方」まで考える
ことが大事だと思います。
まとめ
吹抜けは、
向いている家、
向いていない家があります。
ただ、
「寒そうだから無し」
だけで切り捨ててしまうのは、
少しもったいないとも感じます。
断熱性能、
窓計画、
空気の流れ、
掃除方法。
現実的な部分を整理しながら設計すると、
吹抜けは、
👉 “ただ広い”ではない、
豊かな空間
になることがあります。
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