和室は、畳や障子があれば落ち着く空間になるわけではありません。
実は、窓や建具の高さも空間の印象に大きく影響します。
この和室では、窓・押入れ・引き戸の上端をそろえ、鴨居の高さを1.5mと少し低めに設定しました。
高さの基準を整理することで、視線が自然と水平に流れ、空間全体がすっきりと見えます。
また、窓や鴨居の位置を低く抑えることで、視線の重心が下がります。
人は無意識のうちに視線が集まる位置を空間の中心として感じるため、その重心が下がることで落ち着きや安心感のある雰囲気が生まれます。
特に和室は床に座って過ごすことも多い場所です。
窓の高さを抑えることで、座った時の目線との相性も良くなり、より居心地の良い空間になります。
もちろん見た目だけではありません。
正面には押入れと収納、上部には神棚スペース、将来的に仏壇を置ける場所も計画しています。
神棚は高さのあるものが設置できるよう寸法を調整しながら、収納や建具のラインを整えることで空間全体のまとまりをつくりました。
設計では収納量や広さが注目されがちですが、実際の心地よさはこうした細かな寸法の積み重ねによって生まれることも少なくありません。
【この住宅の施工例はこちら】
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