vol.26 青森ひばを使うならここ|部位ごとの特徴とおすすめの使い方

青森ひばの土台

青森ひばは「全てに使う」必要はありません

青森ひばの家に憧れるけれど、

「全部ひばにすると高そう……」

そんなイメージを持たれる方も多いと思います。

確かに、住宅のすべてを青森ひばでつくろうと思うと、予算はかなり大きくなります。

しかし、実際にはそんな必要はありません。

青森ひばは、使う場所によって効果や魅力が大きく変わる木材です。

だからこそ、「どこに使うか」がとても大切になります。

今回は、住宅でよく使われる部位ごとの特徴と、おすすめの使い方をご紹介します。


土台|後から交換できないからこそおすすめ

私が個人的に特におすすめしたいのが、土台への採用です。

土台は、家を支えるとても大切な部分。

完成してしまうと、後から交換することはほぼできません。

以前は、防腐処理をした米ツガの土台が一般的でしたが、ウッドショック以降は価格が上がり、青森ひばとの差が以前ほど大きくなくなっています。

青森ひばには天然の防腐・防蟻成分であるヒノキチオールが含まれており、耐久性に優れていることが大きな魅力です。

普段は目に見えない部分ですが、

「長く住む家だからこそ、耐久性のある青森ひばだと安心です


フローリング|毎日触れるからこそ心地よい

青森ひばのフローリングは、足触りの良さと香りが魅力です。

素足で歩いたときのやわらかな感触や、夏場でもさらっとした感触は、合板フローリングにはない心地よさがあります。

価格は一般的な合板フローリングより高くなりますが、住宅全体の予算で考えると、思っているほど大きな差にならないこともあります。

また、毎日直接触れる場所だからこそ、満足度が高い部分でもあります。

木の香りや肌触りを暮らしの中で感じたい方には、とてもおすすめです。


外壁|ポイント使いがおすすめ

青森ひばの外壁は、とても美しい表情を見せてくれます。

ただし、一般的な窯業系サイディングや金属サイディングと比べると、価格はかなり高めになります。

また、木は時間とともに色合いが変化していきます。

その変化も魅力のひとつですが、メンテナンスや塗り替えを考えておく必要があります。

さらに、防火規制によっては下地の工夫が必要になることもあります。

そのため、全面に採用するには少しハードルが高い材料です。

一方で、

  • 玄関まわり
  • 軒天
  • アクセントウォール

など、ポイントで使うと非常に魅力的です。

木のぬくもりを感じる外観になり、経年変化も楽しむことができます。


浴室|ひばならではの香りと心地よさ

青森ひばと聞いて、真っ先に浴室を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

特に、青森県内では、温泉や銭湯、サウナなどでも使われているので、なじみのある使われ方だと思います。

ひば風呂の香りは、本当に特別です。

ただし、浴室にはいくつか注意点があります。

まず、水がかかる場所には赤身を使うこと。

また、乾燥と湿潤を繰り返すため、できれば無節材を使うことが望ましいです。

そして何より、防水施工にはしっかりとした知識と経験が必要になります。

現在の住宅では、ほとんどがシステムバス。

造作浴室を採用するケースはかなり少なくなりました。

メンテナンスやコストを考えると、決して万人向けではありません。

ただ、それでもひばの浴室には他にはない魅力があります。

実際に、東京の建築家の方から業者指定をいただき、これまで何軒ものひば浴室に材料を納入させていただきました。

それだけ特別な価値を感じてくださる方がいる使い方でもあります。


カウンター・棚板|取り入れやすいおすすめの使い方

「青森ひばを使ってみたいけれど、予算が気になる。」

そんな方には、カウンターや棚板がおすすめです。

洗面カウンター。

デスクカウンター。

飾り棚。

触れる機会が多く、香りも楽しめる場所です。

面積が小さいため、比較的採用しやすいのも魅力です。

毎日使う場所に少しだけひばを取り入れるだけでも、暮らしの満足度は大きく変わります。


寝室|一番居るのが長い部屋

青森ひばにはリラックス効果もあるため、寝室の内装に用いるのも効果的です。

生活スタイルにもよりますが、寝室は家の中でも一番長く居る部屋でもあります。

木に包まれたような心地よさを求める方には、とてもおすすめです。


トイレ|消臭効果抜群

トイレに使うのもおすすめです。

青森ひばの殺菌効果、消臭効果でトイレのイヤな臭いを感じにくくなります。

トイレだけは、床・壁・天井すべて青森ひばは譲れないというお施主さんもいらっしゃいました。


トイレで青森ひばのフローリングを使う

「全部」ではなく「どこに使うか」

青森ひばは、とても魅力的な木材です。

しかし、すべてをひばにする必要はありません。

土台に使う。

床だけに使う。

玄関まわりに使う。

洗面カウンターに使う。

暮らしの中で、

どこにその価値を感じるか。

それを考えながら、必要な場所に取り入れることが大切だと思います。

私たちは設計事務所であり、材木屋でもあります。

だからこそ、

「どこに使うと最も効果的か」

「どんな使い方がその家に合っているか」

を一緒に考えながらご提案しています。

青森ひばは、使い方次第で暮らしを豊かにしてくれる、奥の深い木材なのです。

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